第5回演習 ディベート「社外取締役設置義務化の是非」(Case No.124)

2020年1月18日 於:イイノホール&カンファレンスセンター

概要

中島塾恒例のディベート演習。
今回は、コーポレートガバナンス充実の観点から、「社外取締役の設置を法律で義務化する」というテーマについて、委員会派(肯定派)、監査役派(否定派)にてディベートを行う。

肯定派0:否定派11 否定派勝利


今回のMIP

歯切れよく論旨明快であった田邊氏

第4回演習 コンプライアンスと実践(Case No.97 11th Ed.)

2019年11月30日 於:イイノカンファレンスセンター

概要

バス会社が、運転手が無免許状態であったことと、他の運転手を「替玉」に使って隠蔽しようとしていたことが、内部からの告発文書により発覚。会社はどのように対応するのか・・・。
モデルとなるのは、2003年の通称「名鉄バス無免許隠蔽事件」。免許更新を行っていなかった営業所の路線バス運転手が運行中に市内で追突事故に遭った。運行主任は直後に無免許を知らされたが運転を続けるよう指示。その後、別の運転手に県警の事情聴取を受けさせた。「替え玉事件」をめぐり同営業所の5人が逮捕・起訴され、無免許運転続行の事実を隠すために虚偽報告した新たな容疑で当時の本社部長と営業所長も逮捕された、という事件。
これをベースにしながら、鉄道事業担当副社長とバス事業担当副社長との社内的な確執や、無免許運転の当事者と「替え玉」を請け負った運転手との背景事情など、立体的かつリアルなケーススタディ。

課題

11月30日に安全管理体制を議題とした取締役会を行う。
当日は、定例取締役会終了後、全社集会が予定されているため、主だった営業所の従業員も本社に来社している。

今回のMIP

岡崎営業所長役の白井氏社長役の大津氏

第3回演習 株主総会と企業ガバナンスー総会は企業を変えられるか?ー(Case No.112 10th Ed.)

2018年10月19-20日 於:アイセミナーハウス

概要

東証2部上場の太陽電気は電気部品の専業メーカー。1945年設立・資本金22億円・従業員160名・売上60億ほどの規模で、昨今は業績が低迷している。2076年3月、大量保有報告書により2011年設立のニコラ電子が15%の大株主になっていたことが判明、2017年10月の定時株主総会では会社提案の取締役承認議案が否決され、ニコラ電子の山本・齋藤・高村と従来からの太田・吉田が取締役として承認される修正議案が成立、創業家三代目の佐藤社長はその座を追われた。ニコラ電子出身の取締役たちは、ニコラ電子と太陽電池製造装置の共同開発を行うために巨額の出金を目論むが。。。
太陽電気はニコラ電子による乗っ取りから会社を守ることができるのか、監査役はどう動くのか、前社長の佐藤は・・・。
課題)
10月19日に太陽電気社の定時株主総会を行う。議案については、事業報告と計算書類の報告、剰余金配当の件は省略し、「取締役5名全員任期満了につき5名選任の件」のみとする。

今回のMIP

社長への返り咲きを果たした島田氏

第2回演習 取締役の責任ー事業展開と取締役の忠実義務(Case No.3 28th Ed.)

2019年9月7日 於:イイノホール&カンファレンスセンター

中島塾伝統のケース

取締役の競業避止義務違反が裁判で争われた「山崎製パン事件」を母体にした、戦略法務講座中島塾で最も著名なケーススタディ。1期から今期28期まで全期において取り上げられているため、卒業生含めて全員が共通体験を有することとなり、中島塾受講者の一体感醸成に効果を発揮している。

概要

第二次世界大戦後の動乱期に、文字通り裸一貫独力で市川製パン社を創業し、事業拡大をして来た現社長の出分。ワンマン経営者で、社内の反対にもかかわらず千葉市の川口パンを個人で買収り、関西進出も個人でリスクをとって強引に進めていった。
小麦粉を納入していた東洋製粉社は、出分が病に倒れたときに取締役の派遣を依頼されたことを契機に市川製パン社の系列化を画策する。出分社長の実妹である副社長の濱名との確執も利用し、突然出分社長の過去の独断経営行為を会社法違反に該当するとの問題提起から戦いの幕は開いた。
課題)
時代を昭和51年と仮定して、9月8日の予定で臨時取締役会を開催する。議題は社長の法的責任の究明と措置の決定である。ただし、法律は全て現行会社法など(2018年9月現在)を適用するものとし、過去も同様の法律が施行されていたものと設定する。

今回のMIP

社長役を演じ切った蕨川氏

第1回演習 非常時のリスク対応(Case No.114 8th Ed.)

2019年7月20日 於:イイノホール&カンファレンスセンター

概要

日比谷食品株式会社は東証二部上場で、調味料・冷凍食品・健康食品まで幅広く食品の製造販売事業を展開している。人気商品は「まるまる餃子」「まるまるシューマイ」で、これらの製造は全て100%子会社の「多摩川食品株式会社」に委託していて、商品は「製造元:多摩川食品 販売元:日比谷食品」という表示にて販売されている。
7月21日12時30分、製造本部長宛に食品事故と思われる報告が上がって来た。チェーンストア・フレッシュフーズ日比谷店で、前日に「まるまる餃子」を購入して食した客の子供が呼吸困難となり救急車で搬送された、母親によれば当該子供は卵アレルギーを持っておりその症状ではないかと思われる、というもの。
日比谷食品から多摩川食品の幹部にも情報は伝わったが。。。
課題)
・ケースで設定された各自の「役割設定」と「指示」に従って、リスク管理上の対応方針を検討・決定し、その後記者会見を行う。

精緻なケーススタディをロールプレイングで仮想体験する「中島メソッド」、スタート

日比谷食品チーム多摩川食品チーム12名の受講生には、それぞれ個別の役割・ミッションと情報が設定されているので、まずは与えられた個別の資料を読み込むことから始まる。自分自身の戦略目標と組織の戦略目標を設定しながら、それを達成するための戦術を検討していく。
日比谷食品チームは、代表取締役社長・取締役営業本部長・取締役製造本部長・取締役法務部長・取締役広報部長・取締役開発本部長・監査役の7名、多摩川食品チームは、代表取締役社長(日比谷食品出身)・取締役総務部長(多摩川食品生え抜き)・取締役製造部長(元日比谷食品製造本部次長)・取締役製造部副部長(日比谷食品出身)・監査役の5名。

今回のMIP

多摩川食品取締役製造部長役の蕨川氏が29期一人目のMIP(most impressive person)に。